令和4年度市民活動応援講座「NPOの広報講座(2回連続)」開催報告(6/25、7/2実施)
2022.7.29
今回の市民活動応援講座は2回にわたり
~その情報、伝えたい人に伝わっていますか?~ と題して
「NPOの広報講座」を開催しました。
第1回目の6月25日は
➀人が集まる、想いが伝わる!チラシの作り方
10団体12名の参加をいただきました。
講師は(株)ボンドの企画プランナー市川歩氏。
㈱ボンドさんはデザイン制作会社で事業者やNPO等のホームページやポスター・チラシづくり等を手掛けられています。
市川さんによるとチラシはあくまで手段であるとのこと。
団体さんが情報発信のためチラシ等を作るとき、チラシを「作る」ことが目的になり完結してしまいがち。
そこに相手(受け手)が得るメリットやベネフィットと言われる恩恵やプラス効果を盛り込むことが大切だそうです。
市川さんも日頃デザインする前にヒアリングに時間をかけ、クライアントと想いを共有するそうです。
今回特別に希望団体さんのイベントチラシを添削していただきました。
団体さんは提案された改善点を熱心にメモされていました。
市川さんによって伝えるべきことが整理され、すっきりと生まれ変わったチラシに、皆さん大きくうなずき、感心してらっしゃいました。
第2回目、7月2日(土)同社の代表取締役でありデザイナーでもある市川靖洋氏を講師にお迎えしました。
②どのツールをどう使う?SNSを使いこなして情報発信
10団体12名そしてセンタースタッフも参加させていただきました。
HPやブログというのは、まるで砂漠の中に店舗を構えるようなもの。
集客努力がなければ情報を受け取ってもらうことは難しい。
それに比べて、SNSはコミュニケーションの場なので、その中に上手く入れれば、目にとめてもらいやすい。
更に、ハッシュタグなどを効果的に使えば、今まで出会えなかった人ともつながる可能性が広がります。
そして、一人に伝わらなければ大勢の人には伝わらない。
相手に届く努力をしつつも、短的な表現ができるようにすることが大切なので、まずアカウント登録をして、日頃から参考になるような表現を研究すること。
ぜひ上手に活用していただきたいとのことでした。
HP、ブログ、SNSなどそれぞれの違いと特徴についても教えていただきました。
SNSというのはネット上の交流の場であり、発信がメインの場ではないということ。すでにある場の中に入り込むにはそれなりの工夫が必要です。
スマートフォンとともに発達してきたSNSですが、注意点もあります。
情報に“偏り”があることを認識したうえで利用すること。
著作権の侵害にも注意して上手に利用していけると良いですね。
お二人の講義で共通していたのは
自分達の想いを伝えるのではなく、相手が何を知りたいかを考えることが重要だということ。
制限された中でどのように発信していくか言語化しなくてはなりません。
思いを伝えようと思うと文字量が多くなってしまい、かえって伝わりにくくなってしまうのだそうです。
<参加者の感想(一部)>
- プロ視点の講習で、今まで知らなかったことを学べた。
- ターゲット決めと情報の整理がとても大事だと思いました。
- 各団体のチラシに実際にアドバイスがあったことが良かった。
- #の活用、QRコード作成など参考になりました。ぜひ挑戦したいと思います。
- 情報をたくさん伝えたくなるが整理することは大切。とても良い講座でした。
我々センタースタッフも皆様に情報をお届けするものとして背筋が伸びる思いでした。
日頃から参考になる情報に触れて勉強したいと思います。
令和4(2022)年7月29日 記