多角的福祉事業体の創出事業(締切 2023/1/26)
2023.1.12

(公社)日本サードセクター経営者協会

 

我が国においては、人口減少、高齢化の進展等の経済社会情勢の急速な変化が生じており、国民生活の質や水準への影響等、地域や社会の課題は多様化、複雑化、深化しています。
福祉分野では、介護保険制度、障害者総合支援法、子ども子育て支援制度における保育サービス等にて公的資金が提供され、サービス供給は、ほとんどが民間事業体が担う仕組み(バウチャー制度、各種事業委託、指定管理者制度)が主流となってきています。制度内サービスへの参入規制の緩和と対等な競争により、サードセクターがその良さを発揮し、公共サービスの担い手となることが期待されます。

しかし、民間事業体のほとんどは縦割りの分野に活動を狭めたり、公的資金が提供されるサービス(制度内サービス)だけを供給する傾向が強く、利用者の多様なニーズに十分対応し得ていないのが現状であり課題です。

介護に関して見ると、ここ数年、介護保険は軽度の要介護者を介護保険から外し、重度の要介護者に対象を絞り込む方向が顕著になっています。高齢化に伴い要介護者が増えている一方、要介護者を支える介護職の不足や家族の介護力の低下などから既存の介護保険のサービスでは、要介護者の生活を支えることが難しくなり、地域ケアシステムの強化が問われていますが、そのシステムの確立も、ボランティアの力を活かすことが主流となっており、サービスを提供することは困難な状況にあります。

ところが、有料でも必要な介護サービスの提供を受けることができなかった時代に、地域たすけあいのサービスの提供を始めたサードセクター組織のリーダーがいます。
公益社団法人日本サードセクター経営者協会(以下、「JACEVO」という。)は、その先駆者のノウハウや知恵を活かし、高齢者福祉分野に限らず、介護保険制度や障害者総合支援法、子ども子育て支援法に基づくバウチャー制度や各種事業委託、指定管理者制度を活用し、さらには制度外のたすけあいのサービス等の自主事業をも持続的に提供することを可能とする、利用者目線からの多角的経営を行うサードセクター組織を支援します。公的資金による制度内サービスだけを提供するサードセクター組織、たすけあいの活動だけをおこなうボランティアサークルの活動とは異なります。
課題が顕在化してからでなく、地域の見えない課題を視る力を一人ひとりの課題を視る力をサードセクター組織は持っています。JACEVOは、地域資源を引き付け、制度内サービスを活用するとともに、寄付だけに限らず稼ぐ事業も行うファンドレイジング力を高め、対価を得にくいと言われている制度外サービスも提供できるサードセクター組織の成長を支援します。
JACEVOは、サードセクター組織の皆様、指定活用団体の一般財団法人日本民間公益活動連携機構(以下「JANPIA」という)とともに、「誰一人取り残さない社会」を目指します。サードセクター組織の皆様の地域の課題を深堀する力、有効な事業の企画立案力、実施における多彩で多様なアイデに期待します。

 

■対象となる団体

  • 法人格の有無や法人の種類は問いません。ただし、事業を適確かつ公正に実施できるようJANPIAが規定するガバナンス・コンプライアンス体制(規程類等)を備えていることが必要です。(営利法人、任意団体のかたは事前にご相談ください。)
  • 同一団体同一事業の申請は1回となります。
  • 複数の組織が協働で事務局を担うコンソーシアム型の応募も可能です。その場合は体制図にその旨をご記載ください。ただし、その場合も主幹事となる団体を決めて頂き、資金分配団体であるJACEVOはその団体に対して助成金の支払いや契約手続き等を行います(主幹事団体以外のガバナンスやコンプライアンスに関しては個別に調整いたします)。

■公募スケジュール

第1回公募説明会:2023年1月13日(金) 18:00~19:00 オンライン

第2回公募説明会:2023年1月15日(日) 11:00~12:00 オンライン

事例を紹介するセミナー: 2023年1月22日(日) 13:00~15:30 オンライン(公開講座)

個別相談会: 2023年1月23日(月)~2023年1月25日(水) オンライン

 

■応募締切
1月26日(水)17:00

 

詳しくは、(公社)日本サードセクター経営者協会