支援者間交流会 開催報告(2024/6/20実施)
2024.7.16
支援者間交流会 ~誰ひとり取り残さない地域づくりのために~
ここ数年、センターには様々な問い合せが増えています。
高齢でお一人暮らしの方の生活支援であったり、介護が必要でありながら手続きが煩雑でできない、
自分も障がいを持っていて親の介護が出来ない、ごみ屋敷になっている家の近隣の方のからのご心配・・・等々、
一般的に言われている8050問題も絡んでいるのではないかと思います。
一方で長い間引きこもっているため働けない息子(娘)がいてこの先が心配、障がいがあるため一般就労が難しい…どこかに良い働き口はないか、
というような就労に関する相談もあります。
センターでも出来るだけ関係する団体さんや施設・事業所をお繋ぎしたいと考えていますが、
もしかしたら「支援」を生業としている団体(事業所)間の連携が進めば
もっと対応しやすくなるのではないか?
支援者同士が顔の見える状況を作っておくことが必要ではないか?
とのことから支援者間交流会を開催することに至りました。
そこで、生活支援、就労支援、引きこもり・不登校支援等の分野で活動されている支援団体や事業所の皆様に
集まっていただき、自己紹介、活動内容と課題の共有、情報の交換などの対話を通じて、
単独では対応が難しい課題の解決やより充実した活動に向けたネットワークづくりを目指して開催しました。
日時:令和6年6月20日(木)14時~16時
会場:ひらつか市民活動センター
参加者:27名(8団体9名、施設等13名、計22名+事務局4名・講師)
対象:市民活動団体、福祉事業所、就労移行支援事業所、社会福祉協議会
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センター長より開催主旨説明の後、お集まりいただいた各団体さんの自己紹介。
その後、地域のお困りごとに対してアウトリーチ活動を実践していらっしゃる
平塚市社会福祉協議会コニュニティソーシャルワーカー(以下CSW)の内田さんより、
「複雑化・複合化したケースはどのように支援していったらいいんだろうか?」と題して具体的な実践事例を、
その後は厚生労働省が進めている「重層的支援体制整備事業」についてご説明いただきました。
参加者の皆さんは5~6人1グループのテーブルに分かれ、
各テーブル毎に所属団体の活動についての紹介や互いの課題を共有しました。
各グループ内の話し合いでは、活動の思いや日頃の悩みまで、多岐にわたりテーブル毎に真剣に議論がなされました。
自団体の課題は多機関連携ができて初めて解決の一歩につながるということ、
日々活動を行っているがこのような交流の場は少ない、機会を意識的に作っていく必要がある、
等グループワークでの意見交換が活発にされていました。
グループワークは前半・後半と2回に分けて実施し、その後それぞれのグループワークで出された意見を発表、
支援者間の交流について・重層的支援体制整備事業について・課題解決に必要なことについてを挙げ、
今後どのような取り組みをしていったらよいのかを考える機会になりました。
参加者の皆さんにご協力いただきましたアンケートでは、
「平塚各支援者・事業所の具体的な活動を知ることができた」
「普段は支援をしていると時に孤独を感じることもあるが、皆さんのパワーを感じて横の繋がりをしっかり作りたいと思った 」
「時間が足りないと感じました、内容が濃いとも感じました 」等のお声をいただきました。
閉会後も参加者のみなさんは名刺交換やお話しをして積極的な団体間交流をして、
今後の活動につなげていきたいという思いが強く残る会となりました。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
センターでは当日、グラフィックファシリテーションを取り入れ、参加者の意見をビジュアル化してみました。
様々な意見を図や色を活用して見える化してまとめていくと、次のアイディアのヒントにもなります。
話し合いの場や意見交換する際に活用してみてはいかがでしょうか?
参加団体
市民活動団体:こころの相談室つむぐ、やどりば、精神保健福祉ボランティアグループこんぺいとう、平塚パトロール、親の会パレット、NPO法人湘南NPOサポートセンター、フリースペースいろえんぴつ、(公社)神奈川県社会福祉士会湘南西支部
就労支援施設等:ウェルビー平塚駅北口センター、就労支援施設タイガーマーリン・ドラゴンマーリン、つるかめ訪問看護ステーション、地域活動支援センターシグナルひらつか、神奈川県西部地域若者サポートステーション、キルクももはま、ほっとステーション平塚、就労貴族支援B型StudioR、(一社)ペガサス、はたらっくひらつか
2024.7.16 記