はじめての助成金講座 開催報告
2018.11.1

9月23日(土)13:30~16:00
立ち上げから間もない団体さんを対象に、助成金講座を開催しました。

●参加者数:市民活動団体 5団体( 8名)個人 4名  計 12名
●講座満足度:91%

講師のの山田泰久さん(NPO法人 CANPANセンター代表理事)から
「今こそ、リアルな助成金の活用」と題して
助成金の申請からその活用の方法まで、とてもわかりやすく丁寧に教えていただきました。

ご参考までに、講座の内容をお知らせします。

1.助成金申請の事業について
社会に具体的なニーズがあり、実現によって生み出される価値をステークホルダー
に提供でき、助成金終了後さらに展開できる事業であること

2.助成金の付加価値
助成団体のネットワークや資源の活用が可能、助成されていることで信用度が増し
その後の事業の成果を報告することで団体や活動のPRできる。

3.助成金の活用
助成金は事業だけで使うものではなく、団体や活動の発展をめざすものである。
助成金によって展開した事業から得られたノウハウや成果を他団体や地域に提供す
ることで団体としての収入を得、資金的自立をめざす。

4.助成金のPDCAサイクル
P:計画を立てて助成金申請 D:事業を実施し成果を出す
C:事業をチェックしノウハウをまとめる A:成果を公開して活用する
助成金では事業後のチェックとアクションも非常に重要

5.助成金とインターネット
審査の際、申請書とHPからの情報が重要。団体の活動を可視化し活動から生み出す
価値を伝えられるような情報を発信する。

6.質疑応答 
・3年間続くような事業の場合の申請書はどのように書くのか?→初年度に3年分の事
業計画書を提出するので、採択の時点でほぼ3年間助成される。但し中間報告は毎
年提出するところが殆どである。
・団体の本体会計が少ない場合、助成額に上限があるのか?→例えば申請額が30万50
万程度であれば、本体が小さくても問題ない。(300万500万の規模の助成をもらう
となれば、助成元の方で予め該当団体とはしないのが常。使い切れるのか、事業が
できるのか?といった心配があるため)
・人件費が欲しいという団体には→助成金で人件費が出るところは少ないが、例えば
100万の助成額で20%までは人件費として認める、というものもある。放課後児童
デイなどのように、人件費が補助金で出ているような団体は人件費は助成されない
と考えた方がよい。

 

●参加された団体さんからは以下のような感想をいただきました。

・助成金を得ることで知っていただく、発展していく、そういう目標設定の方法もあったか等、
非常に参考になりました。
・市民活動ファンドを申請する前に、この講座を受けていれば申請書の作成やプレゼンが、
もっと楽にできたのではないかと思いました。
・内容が具体的できめ細かく分かりやすかった。大切なのは「申請書の書き方のノウハウ」でなく、
「助成金の考え方」を知ることである、との言葉が印象的でした。
消費でなく投資としての助成があるのですね。
・ポイントがわかりやすく説明してくださり、参考になりました。
例が具体的で分かりやすかった。まずはよく考えて準備することが大切だとわかりました。

これから助成金の申請を考えている団体さん、いただいた助成金の活用を考えている団体さんは
是非参考にしてみてくださいね。