NPOマネジメント講座連続2回 開催報告
2019.12.26
市民活動応援講座第4回は、NPOマネジメント講座連続2回として、11月30日(土)、12月21日(土)に2日間にわたって開催しました。
「目指す未来に向かって組織力をアップしたい」「人や組織のことでモヤモヤ悩むことが多い」「もっとメンバーとワクワク楽しく活動したい」「活動の目的や成果をメンバーと共有したい」「次年度の事業計画・予算をこの時期にしっかり考えていきたい」そのような思いを持たれる団体さん(6団体12名)に参加いただき、ワークショップを交えながら、楽しく学びました。
1回目:11月30日 (土)
講師に高城芳之さん((特非)アクションポート横浜 代表理事)をお迎えしました。
「ビジョンに向かってアクションプランをつくってみよう」
団体を運営してると、いろんな壁(人・金・組織体制)にぶち当たります。だからこそ、自分たちがどうなりたいかが大事、まずは理想の組織を考え、それを踏まえて5年後の組織を想像してアクションプランを立ててみましょう、と事例を含めてお話いただきました。
ワークショップでは、
理想の状態に近づくために必要なもの(何がどれくらいあればいいか)を考えた上で
5年後の活動、組織体制、地域(顧客)を書き入れる作業を行いました。
その後は、参加者それぞれに発表していただき全体で共有しました。
発表を聞いて感想を話し合う中で様々な気づきが得られたようでした。
講師の高城さん。ご自分の経験を踏まえ、丁寧に説明してくださいました。
真剣に話し合う団体の皆さん。こうしたい、という思いは大事ですね。
わからないことは積極的に質問し、理解を深めたい、と団体さん
2回目:12月21日 (土)
講師は、東樹康雅さん(藤沢市市民活動推進センターセンター長)。平塚の市民活動推進補助金の審査員をしている関係で、顔見知りの団体さんも多く、終始和やかに進められました。
「プランに基づいて事業計画・予算案を立ててみよう」
1回目のアクションプランをもとに事業計画を立てます。
事業計画を立てる際に大切なことは、
➀ミッション(理念、使命)に基づいた計画になっていること
➁誰に向けた計画か、が明確になっていること
③資源を有効に活用していることが見えること
であると説明され、その後「ソシオマネジメントVOL.1」の図表8-1 6W3Hを活用して活動プランを作成しました。
「難しいね」と言いながらも、皆さん頑張って活動プラン(案)を作成し発表しました。
他団体の発表を聞くことで刺激を受けられた方も多く、また後半は活発な質疑応答が繰り広げられ、充実した講座となりました。
NPOの特性やミッションの重要性について説く東樹さん
項目に添って書き入れるだけとはいえ、結構悩みました。
講座満足度:91% (1回目、2回目ともに91%でした)
参加者の声を抜粋してご紹介します。(1回目・2回目)
・様々な団体さんと一緒になって未来や理想を考える時間は刺激的で楽しい時間でした。
大枠から現状へとしっかりと時間軸をもってやっていけたら、と思いました。
・具体的に活動されている方の話は、熱量が多くよかった。内容はわかりやすく、身になりました。
・課題を具体化する、見えるかすることの大事さ・必要性に改めて気づかされ、自分の中で
「溝」を埋める作業ができ始めました。ありがとうございました。
・いい訳せずに活動はじめねば!という気になりました。具体的タイムテーブル、事業計画
考えてみます。自分自身の時間、体力、お金をどう配分するかが悩みどころですが・・・
・具体的に考えるにはどうすればいいのかについてのヒントが得られた。紹介された事例も
参考になった。もう少し他の参加者との意見交換(発表)の時間があれば、より多くの事
について共有・共感できたかなと思った。
・少し今までの課題が整理されて、今後のビジョンの参考になりました。具体的に考えてみ
たことが良かったです。ありがとうございました。
・もっと時間(回数)をかけて、知りたい(学びたい)ことがありました。連続2回ではな
く4~5回講座でもお願いしたいです。
・いろいろな方々の活動を知ることができました。マネジメントの手法(手順)がワークシ
ートを書いてみてわかりました。
・自分たちのテーマを再確認することができた。予算については少しずつ収入が増える工
夫をし、様々な講師に来ていただきたいと思った。もっとしっかりとした安定した活動
が行えるよう試行錯誤しなくてはいけないと自覚した。(内容、お金、活動場所…)
・場を見ながらの進行、勉強になりました。審査員としての目線の情報もありがとうござい
ました。