助成金申請講座開催報告(9/16実施)
2023.9.30

2023年9月16日(土)14:00~16:30

【参加者】8団体10名

今年度3回目の市民活動応援講座を開催しました。

コロナ禍の規制が大幅に緩和され、多くの市民活動団体が徐々に以前のような活動を再開しつつあります。

団体の活動を活性化させるためにも資金は必要不可欠。しかし会費だけでは賄いきれない部分も多くあると思います。

そんなときに役立つのが助成金の制度です。
だけど「どうやって申請すればいいのかわからない!」「申請はしてるけどなかなか採択されなくて…」そんな経験はありませんか?

講座の前半は「そもそも助成金とは何か」という基礎的と、助成金を取得して活動した団体さんより事例を紹介していただきました。

後半は日本郵便株式会社より「年賀寄付金配分事業」と、平塚市協働推進課より「平塚市市民活動推進補助金」についてご説明いただきました

 

【講義】助成金とは 申請準備について
説明:坂田 美保子(ひらつか市民活動センター長)

市民活動団体やNPOの資金調達の方法は、会費や寄付をはじめ、事業収入や受託収入、補助金・助成金があります。

助成金を申請するには
・団体としての想い・ミッションを振り返り、自分たちを再認識すること
・なぜ助成金が必要かの根拠を示し、使途を明確に言葉にすること
・募集要項やこれまでの助成実績を見るなど、助成元を知ること
が大切だそうです。

助成金の情報は、ひらつか市民活動センターのホームページでもご紹介しているので見てくださいね。

申請書が書けたらメンバーで確認するほか、第3(申請経験がある人や市民活動センターなど)に見てもらうもの大事だそうです。

 

【事例紹介】須賀の寺子屋 補助金・助成金事例紹介
大野 文さん(子ども学習支援グループ須賀の寺子屋 代表)

市内での活動事例の紹介として、これまで様々な助成金や補助金を取得して活動している「子ども学習支援グループ須賀の寺子屋」の代表 大野さんをお迎えし、助成金申請の経緯や活用の方法などを詳しくご紹介いただきました。

子ども学習支援グループ須賀の寺子屋(以下 須賀の寺子屋)は学習支援・食支援を始め、子どもや保護者からの相談対応を無償で行っている市民活動団体です。2016年に設立され、現在は生徒が年間延べ1200名、50名を超える支援員が小・中学生、高校生の学習支援を行っています

須賀の寺子屋は「求められる支援を全て叶えたい」という想いがあり、助成金や補助金を申請して事業を行っているそうです。

また、外部からの資金を積極的に活用するだけでなく、2021年には賛助会が発足したことで一般収入も徐々に増加しています。

子ども学習支援グループ須賀の寺子屋 ホームページ


説明会➀】日本郵便年賀寄付金配分事業
説明:日本郵便株式会社 南関東支社 菅野希栄さん・戸町彩乃さん

年賀寄付金配分事業は、「お年玉付郵便葉書等に関する法律」に基づいて行われており、「寄付金付お年玉付郵便葉書」および「寄付金付お年玉付郵便切手」の寄付金を、法律に定められているいずれかの事業を行う団体に配分されるものです。
日本郵便株式会社 年賀寄付金について

対象は法人格を有している団体のみですが、幅広い事業分野に対応しており、事業に関する人件費や施設改修・機器や車両購入に対する助成も受けることができます。

審査のポイントは
・先駆性、社会性、実現性、緊急性が高いこと
・その事業を行うことでどのような効果があるかが明記されていること

申請書は
・中学生が理解できる程度を目安に分かりやすい表現で書くこと(専門用語を使いすぎない)
・具体的な数字を示した目標や事業内容、予算を記載し、それを複数人でチェックすること が大切だそうです。

お2人からはとても分かりやすく事業や申請のポイントについてご説明をいただきました。ありがとうございました。

【説明会➁】平塚市市民活動推進補助金
説明:平塚市協働推進課 清水宏文さん

市民活動推進補助金は市民活動団体や地域活動団体等が実施する市民活動が実施する市民活動を資金面で支援する制度です。

毎年12月中旬~1月中旬頃に募集が行われています。

[補助区分]
・入門コース:1団体1回まで 上限10万円(補助率100%)
・発展コース:1団体3回まで 上限50万円(補助率1回目90%、2回目80%、3回目70%)
・組織基盤整備コース:1団体2回まで 上限20万円(補助率100%)

12月半ばには補助金申請の説明会が開催される予定だそうです。

平塚市ホームページ 平塚市市民活動推進補助金

「長年活動している団体でも新規事業であれば入門コースで申請できますか?」という質問には、「申請できますが、まずは平塚市協働推進課までご相談ください。 」とのことです。

 

参加者の感想
一部抜粋してご紹介します。
・申請時のポイントがよくわかりました
・申請の内容、流れがよく理解できた
・申請前に相談ができることを知り、心強く思いました など

 

2時間半の長い講座でしたが、皆さん助成金に対する理解が深まったようです。

助成金の活用は活動を活性化させる足掛かりになりますので、どんどんチャレンジしてみてください。

ひらつか市民活動センターでは助成金申請に関するご相談も承ります。
お困りのことがありましたら是非お問合せください。

 

2023.9.30 記