防災座談会 開催報告(2024/9/29実施)
2024.11.9

開催日時:2024年9月29日(日)14:00~16:45
会場:ひらつか市民活動センター会議室A・B

参加者数:市民活動団体:8団体20名 その他:8名 スタッフ6名 計34名

 

2024年、元日に能登半島で最大震度7の地震が発生し、8月には日向灘を震源した最大震度6弱の地震が発生しました。また、激しい気象情報にも見舞われ、8月末の台風10号、9月下旬に能登半島での豪雨災害が大きな被害をもたらしました。

平塚でも8月9日に発生した神奈川県西部を震源とした最大震度5弱の地震や、8月30日の台風10号での浸水被害などが記憶に新しいかと思います。

今年の防災座談会は、基調講演に平塚市社会福祉協議会 地域福祉推進課の芦川好宏さんをお招きし、能登半島地震災害ボランティアセンターでの活動の様子を伺い、その後参加団体の皆様の活動報告や災害時の連携についての情報交換を行いました。

 

【第1部 基調講演】
話題提供:芦川 好宏さん(平塚市社会福祉協議会)

芦川さんは令和6年6月8日(土)~14日(金)に石川県能登町社会福祉協議会能登町災害ボランティアセンターで、川崎市・厚木市・小田原市・開成町の社協の皆さんと共に、支援活動を行ってきました。

罹災後半年が過ぎたにも関わらず、復興が進んでいない状況を見て大変心が痛んだとおっしゃっていました。

 

支援活動の主な内容は以下の通りです。

・ゴミ出し、ガレキ撤去、家具等の運び出し
・炊き出し、サロン支援
・ブロック塀、木材等の解体作業
・避難所や在宅被災者への支援物資配付 など

ボランティアセンターでは、電話や来所相談などでニーズを把握し、マッチング後、現地へ赴き活動します。
その他にも現地調査・訪問、各種証明書の発行やサテライトとの連絡調整など、活動は多岐に渡るとのことでした。

りこえよう
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このキャッチフレーズは「能登町民みんなで力を合わせて震災を乗り越えよう!」という思いが込められています。
芦川さんも「私たちも出来ることがあれば可能な限り支援していきたいと思います」と締めくくりました。

 

【第2部 意見交換会】
今回の参加者は、災害支援・防災に関する団体だけでなく、防災のことについて知りたいという方や、大学で災害に関する調査研究を行っている学生も集まりました。
それぞれ自己紹介をしながら、日頃の活動内容をご紹介いただきました。

・まちあるきを通じた、命を守るための学びを行っています。
・医療の提供や避難所での環境衛生検査の実施などを行っています。
・市/社協との協定を締結。台風10号の被害を受けた地域で災害ガレキ撤去作業を行いました。
・各種イベントに参加し、防災についての広報活動を行っています。 など

 

■「団体として出来ること」アンケート 結果報告
センターでは、昨年11月中旬~12月下旬に「市民活動団体の現状に関するアンケート」を行いました。
その中で、”災害時に連携・協力ができそう”とご回答いただいた団体を対象に、より具体的な内容についての調査を行い、その結果を参加者の皆様にご報告しました。

実施期間:7月25日~8月26日
団体数:40団体
回答数:34団体(回収率85%)

個別意見では、
・チェーンソーや軽トラックが扱えるので災害復旧に参加できる
・災害時に役立つ資格を持っている団体がいるので、被災者・支援者、老若男女問わず支援できる
・災害時の情報発信が可能
・避難所での精神面・肉体面でのケアができる などが寄せられました。

 

今回の防災座談会では、改めてそれぞれの団体の強みや専門性を活かすことで、防災に強いまちづくりに貢献できることが分かりました。
それと同時に、情報発信・共有の大切さを認識する良い機会となりました。

8月末に台風10号の被害を受け、平塚市では初めて「災害ボランティアセンター」が開設されました。いつ起こるか分からない災害には普段からの備えが重要かつ不可欠です。
今後は、防災連携ネットワークづくりをさらに進め、いざという時に動くための仕組みづくりに取り組んでいければと思います。

 

2024.11.9  記